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DaVinci Resolve 21 編集ワークフロー改善まとめ|全ページ変更点

2026年4月14日
この記事の要点

DaVinci Resolve 21はLottie対応・IntelliScript・Krokodove統合など全ページで実務直結の強化が入ったアップデート。

目次

  • はじめに
  • CutページとEditページの改善
  • キーフレームの操作性が大幅に向上
  • Lottieアニメーションがネイティブ対応
  • PiPエフェクトが追加
  • IntelliScriptとフォントブラウザ
  • IntelliScriptで台本と映像を照合
  • フォントブラウザで見た目を確認しながら選択
  • Fusionの進化
  • Krokodoveライブラリが統合
  • オーディオ駆動アニメーション
  • Fairlightの新機能
  • フォルダートラックと6バンドEQ
  • Colorページの主な改善
  • MultiMasterトリムとMagic Mask高速化
  • まとめ
  • DaVinci Resolve 21 シリーズ記事

はじめに

DaVinci Resolve 21のパブリックベータが、2026年4月14日の早朝(日本時間)に公開されました。今回のアップデートは特定のページだけでなく、CutページからColorページまで全ページに渡る改善が含まれており、「どこが変わったのか全体像を把握したい」という方も多いと思います。

CutページのLottieアニメーション対応、IntelliScriptによるテロップ作業の効率化、FusionへのKrokodove統合、FairlightのEQ強化、ColorページのMultiMasterトリム改善など、実務で使う頻度の高い変更点に絞って解説していきます。

DaVinci Resolve認定トレーナーとして多くの受講者に各ページの使い方を教えてきた経験と、DaVinci Resolve用プラグインの開発者としての知見をもとに、初心者の方にもわかりやすくまとめました。


CutページとEditページの改善

今回のアップデートでCutページとEditページに共通して加わった変更の中で、特に実務で使う頻度が高いものを紹介します。

キーフレームの操作性が大幅に向上

キーフレームとは、アニメーションの始点と終点を設定して、その間の変化を自動で補間する仕組みです。DaVinci Resolve 21では4点ベジエ(カーブの形を細かく調整できる制御方式)による強力なリタイム制御が加わり、複数クリップのキーフレームを同時に操作できるようになりました。

イージング(動きの緩急のこと。ゆっくり始まってゆっくり終わる、など)のオプションも充実し、ループ・ピンポン・リバース・ストレッチといった繰り返しパターンをプリセットから選択できます。またサブフレーム単位での精密な設定にも対応したため、スローモーション素材のアニメーションにも対応しやすくなりました。

CutページとEditページの違いについてはCutページとEditページの違いで詳しく解説しています。

Lottieアニメーションがネイティブ対応

Lottieとは、軽量なアニメーションファイル形式(ローワーサード、スティンガーなどによく使われる)です。拡張子は .json で、After Effectsで制作されたアニメーションをWeb・モバイル向けに書き出したものが数多く配布されています。

DaVinci Resolve 21では、このLottieファイルをタイムラインに直接ドラッグ&ドロップするだけで、透明情報を保ったまま再生できるようになりました。外部ソフトへの書き出しや変換が不要なので、ローワーサードやアイコンアニメーションの作業がひとつのアプリ内で完結します。

PiPエフェクトが追加

PiP(ピクチャー・イン・ピクチャー)とは、動画の上に別の小さな動画を重ねるワイプ表示のことです。解説動画や対談形式のコンテンツでよく使われます。

今回追加されたPiP Resolve FXでは、サイズ・配置・角丸・ドロップシャドウをインスペクタパネルから直接調整できます。従前はFusionページで手作業でコンポジットする必要があった処理が、Editページのエフェクトとして完結するようになりました。


IntelliScriptとフォントブラウザ

テロップ作業に直結する2つの機能が追加されました。

IntelliScriptで台本と映像を照合

IntelliScriptは、Final Draftやプレーンテキスト形式の脚本をDaVinci Resolveに読み込み、台本と文字起こし音声を比較照合する機能です。話している内容と台本のどの部分が対応しているかを解析し、シーン分けの補助もしてくれます。

インタビュー素材の整理や、ナレーション動画の確認作業に使えそうです。AIによる文字起こしと組み合わせることで、長尺素材のセレクト作業が効率化できます。

フォントブラウザで見た目を確認しながら選択

テロップのフォントを選ぶとき、これまではフォント名を変更するたびに結果を確認するという作業を繰り返す必要がありました。フォントブラウザでは、インストール済みのフォントをサムネイル形式で一覧表示しながら選択できるため、作業時間を大幅に削減できます。

またスペルチェック機能が全テキスト要素に対応し、絵文字・カラーフォントもText+とMultiTextで使えるようになりました。テロップのデザインの幅が広がった反面、素材選びに時間がかかりすぎる心配もあります。テロップライブラリ プロのようにあらかじめデザインが整ったテンプレートを活用するのが、効率と品質を両立させる現実的な方法です。


Fusionの進化

Fusionは、DaVinci Resolve内で使えるコンポジット(合成)・モーショングラフィックス制作ページです。モーショングラフィックスとは、テキストや図形に動きをつけるデザイン表現のことを指します。

Krokodoveライブラリが統合

Krokodoveは、もともとサードパーティ製の有料Fusionプラグインパックです。DaVinci Resolve 21 Studioでは、このKrokodoveライブラリが標準搭載され、70種類以上のモーショングラフィックスエフェクトとツールが追加料金なしで使えるようになりました。

パーティクル・テキストエフェクト・波形アニメーションなど、After Effectsで言えばプラグインに近い高度な演出が、Fusionのノード(画像処理の各ステップを表すブロック)として直接使えます。Vlogクリエイティブエフェクト Vol.1と組み合わせれば、YouTubeやVlog向けの演出の幅がさらに広がります。

オーディオ駆動アニメーション

音楽や効果音の音量・周波数に連動してFusionのアニメーションを動かす機能が追加されました。音に合わせて図形が動いたり、テキストが点滅したりするMV(ミュージックビデオ)やリリックビデオ的な演出が、キーフレームを手動で打たなくても作れるようになります。


Fairlightの新機能

FairlightはDaVinci Resolve内の音声編集ページです。今回のアップデートでは、音の整理と音質調整に関する機能が充実しました。

フォルダートラックと6バンドEQ

複数のオーディオトラックをフォルダーにまとめ、折りたたみ・展開できるフォルダートラック機能が追加されました。BGM・SE・ナレーション・環境音などトラック数が増えがちなプロジェクトで、画面の整理がしやすくなります。

EQ(イコライザー)とは、音の周波数帯域ごとの音量を調整する機能です。今回追加された6バンドクリップEQにより、クリップ単位で細かい音質調整ができるようになりました。またEQレベルマッチャーで複数クリップの音量バランスを自動で揃える機能も加わっています。

Fairlightについて詳しく知りたい方はFairlightで考える音の質もあわせてご覧ください。


Colorページの主な改善

Colorページでは、複数納品形態に対応するための機能と、作業効率化のための改善が入りました。

MultiMasterトリムとMagic Mask高速化

MultiMasterトリムマネージャーは、HDR版・SDR版など複数の納品バージョンを同時に管理するための機能です。放送・配信・劇場など異なるフォーマットへの同時対応が必要なプロフェッショナル向けの変更です。

またMagic Maskのレンダリング処理が置換方式になり、処理負荷が軽減されました。Magic Maskは特定の被写体を自動追跡してマスクを作成する機能で、処理が重くなりがちでしたが、今回の改善で扱いやすくなっています。

ノードグラフにはレイヤーリスト表示とノードスタック(最大8レイヤー)が追加され、カラーグレーディングの複雑な作業構造を視覚的に管理しやすくなりました。ノードとは、画像処理の各ステップを表すブロックのことで、DaVinci Resolveのカラーページを特徴づける概念です。


まとめ

DaVinci Resolve 21は、2026年4月時点でパブリックベータ版として公開されています。今回のアップデートをページ別に整理すると、次のような方向性が見えてきます。

  • Cut/Editページ: Lottie・PiP・キーフレーム強化でテンプレート不要の演出が増えた
  • IntelliScript/フォントブラウザ: テロップ・台本作業の効率化
  • Fusion: Krokodove統合でモーショングラフィックスの選択肢が大幅増加
  • Fairlight: フォルダートラックとEQ強化で音声管理が整理しやすくなった
  • Colorページ: MultiMasterとMagic Mask改善でプロ向け納品フローが強化

すべての機能を一度に使いこなそうとする必要はありません。まずは自分の編集スタイルに近い変更点から試してみるのが、アップデートを活かす近道です。認定トレーナーとして1万人以上に教えてきた経験から言うと、新機能への適応は「使えそうなもの1つ」に絞ることで飛躍的にスムーズになります。

DaVinci Resolve 21 シリーズ記事

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machosuke

普通の会社員として働きながら、YouTubeチャンネル・プラグイン開発・講座・コンサルティングをすべて副業でゼロから立ち上げ。「普通の人でもできる」を体現しています。

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目次

  • はじめに
  • CutページとEditページの改善
  • キーフレームの操作性が大幅に向上
  • Lottieアニメーションがネイティブ対応
  • PiPエフェクトが追加
  • IntelliScriptとフォントブラウザ
  • IntelliScriptで台本と映像を照合
  • フォントブラウザで見た目を確認しながら選択
  • Fusionの進化
  • Krokodoveライブラリが統合
  • オーディオ駆動アニメーション
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  • フォルダートラックと6バンドEQ
  • Colorページの主な改善
  • MultiMasterトリムとMagic Mask高速化
  • まとめ
  • DaVinci Resolve 21 シリーズ記事

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よくある質問

KrokodoveツールはDaVinci Resolve無料版でも使えますか?

Krokodoveは元々有料のサードパーティプラグインでしたが、DaVinci Resolve 21からStudio版に統合されました。無料版(DaVinci Resolve)では利用できず、Studio版(買い切り)が必要です。

Lottieファイルはどこで入手できますか?

LottieFiles(lottiefiles.com)が代表的な配布プラットフォームです。無料・有料のアニメーションが多数公開されており、.jsonファイルをダウンロードしてDaVinci Resolveのタイムラインにドラッグ&ドロップするだけで使えます。

PiP(ピクチャー・イン・ピクチャー)エフェクトはどのページで使えますか?

DaVinci Resolve 21で追加されたPiP Resolve FXはCutページとEditページで使用できます。クリップにエフェクトとして適用し、サイズ・配置・角丸・ドロップシャドウをインスペクタから調整できます。

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